手書きの申告書は税務調査の確率UP!!
川越で税理士をしています。佐々木です。今日は税務調査が入りやすい申告書について記載したいと思います。これだけで税務調査が入る可能性もありますが、調査対象になりやすい複数の要素が絡み合って税務調査になることが多いです。連続もので気が向いたときに記事を増やしていきますので、もしよろしければお付き合いください。
個人事業主の人の場合、特に白色申告している方に多いのですが、パソコンが苦手で毎年、手書きで申告書を作っている人に多い事例です。
手書きで記載している方については、経費合計があっていない場合も多いです。また年に1回ぶっつけ本番で申告書を作り、作ったときのメモを取っていない人も多いため、経費科目がちぐはぐになっていることも多いです。例えばある年分ではやたらと雑費が多いのに、違う年分では雑費が少なくなっている。外注費を多く記載している年もあれば、仕入として記載しているのか外注費がまったくない年もあるなどです。
他には、各年分の申告書で連続性がないといけない箇所の連続性がめちゃくちゃということもあります。材料棚卸や減価償却などについては、白色申告でも連続性があるため、過去の記録を見ながら次の年も作らないと連続性がない申告書が出来上がります。
税務署の調査官の気持ち
・・・・・・・・手書きかあ。合計金額あってないし、経費が多い年と少ない年で利益がバラバラだなあ。経費科目も年によって割振りがめちゃくちゃだし・・・。雑費ってなんでもかんでも雑費にいれたのかな???減価償却もとっくに終わっているのにずっと経費として挙げているなあ。あ、棚卸も過去の年と引き継いでいない。これは、おそらく年1回確定申告の時期にしか集計していないし、もしかしたら集計すらしていないかもしれないな。毎年ちぐはぐすぎるし調査対象のリストアップのなかに加えよう。・・・・ほかの視点からも検討してみたらもっと違和感のある点がでるかもしれないぞ・・・・。これは調査対象として有望株だな・・・。